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確定申告後のSaaS見直しガイド|来期に持ち越さない90分プロセス

確定申告を終えた直後の数週間(4〜5月)が、業務SaaSを見直すベストタイミング。今期の確定申告で生じた「不便」「非効率」「不安」がまだ記憶に残っている瞬間に、来期へ持ち越さないための具体策を打つ。本ガイドは7領域90分で完了する実装フロー。

なぜ確定申告直後がSaaS見直しの最適タイミングか

確定申告は「過去1年の業務がどれだけ効率化されてたかの試験」。仕訳が手作業だらけだった、領収書がいくつも見つからなかった、税理士から「もう少し早く出してほしかった」と言われた——こうした実感が新鮮なうちに対策を打てば、来期の作業時間は半分になる。逆に、税還付金が入って気が緩むと改善は来年送りになる。

⚠ 確定申告終了から1か月以内に着手するのが目安。それ以上空くと「忘れ」「結局やらない」確率が急上昇する。

見直すべき7領域

業務SaaSは多岐にわたるが、確定申告に直接関係する領域は7つ。順番に点検する。

1会計ソフトの自動仕訳精度

今期の自動仕訳のうち、修正が必要だった割合をチェック。10%超なら仕訳辞書の見直しが必要。連携先を見直す(freee→マネーフォワードなど)でも改善する場合がある。

所要時間: 約15分。会計ソフト比較 で代替候補を確認。

2請求書発行ワークフロー

「請求書がPDFでバラバラに保管されていて検索できない」「インボイス登録番号が手動で印字されていた」など、再発防止策を立てる。会計ソフトと同系列の請求書ソフトを使うと自動連携される。

所要時間: 約10分。請求書ソフト比較

3経費レシートの取り込みプロセス

レシートが紙で残っていた、スマホ撮影が間に合わなかった経費を集計。電子帳簿保存法対応の自動取り込み(freee/マネーフォワードのモバイルアプリ)に切り替えられないか検討。

所要時間: 約10分。

4法人カード・ビジネスカードの利用枠

限度額が足りずに個人カードを混在させたケースをチェック。混在は経費按分処理を複雑にし、税務調査時の説明コストも上げる。来期に向けて法人カードの限度額アップ申請、または2枚目発行を検討。

所要時間: 約10分。法人カード比較

5名刺・連絡先データベース

確定申告の支払調書発行で「あのクライアントの住所どこだっけ」と探す時間が発生したなら、名刺管理アプリのCRM化が必要。Sansan/Eight/myBridge を比較して導入。

所要時間: 約10分。名刺管理比較

6電子契約サービス

紙契約と電子契約が混在していた場合、契約書管理がカオスになる。来期から電子契約で統一。クラウドサイン/GMOサイン/ドキュサインで自分の取引パターンに合うものを選ぶ。

所要時間: 約15分。電子契約比較

7節税・投資の運用見直し

所得税・住民税が想定より重かった人は、小規模企業共済・iDeCo・NISA満額の積立配分を再検討。節税効果が大きい順に着手する。

所要時間: 約20分。NISA満額後の投資先比較

見直し後にやるべきアクション

  1. 新SaaSへの乗り換えは「年度の境目」(多くは7月)が安全。それまでに無料トライアルで運用検証。
  2. 解約予定のSaaSはCSVエクスポートを必ず実施。データを失うと税務調査時に困る。
  3. 変更内容を 月次タスクチェックリスト に反映し、毎月の運用に組み込む。

まとめ

確定申告後のSaaS見直しは「重い1日仕事」ではなく「90分のリフレッシュ作業」として組むのがコツ。記憶が新鮮なうちに動けば、来期の確定申告は今期の半分の工数で終わる。改善後の運用は 月次チェックリスト に組み込み、忘れない仕組みにしておく。

著者: ソロビズ / 最終更新: 2026年4月29日